- 2026.06.19
【査定士監修】車の故障は隠して売れる?バレた際のリスクと「契約不適合責任」をプロが解説

【執筆・監修者プロフィール】 車買取ソコカラ 中古車査定士:浅野
車の調子が悪い、あるいは明らかな故障があるとき、「このまま隠して売れば、バレずに高く買い取ってもらえるのでは?」と魔が差してしまうことがあるかもしれません。
結論からお伝えすると、車の故障を隠して売ることは絶対にやめてください。
プロの査定士の目を欺くことはほぼ不可能なうえ、万が一売却後に発覚した場合、減額や返金、最悪の場合は法的なトラブル(契約不適合責任)に発展する極めてハイリスクな行為です。
この記事では、中古車査定のプロ査定士が「なぜ故障はバレるのか」「隠して売った場合の恐ろしいリスク」、そして「故障車をトラブルなく、かつ一番高く売る方法」を分かりやすく解説します。
💡 監修者・浅野からの一言アドバイス
現場で数多くの車を見てきましたが、私たち査定士は「お客様が何かを隠している時のわずかな違和感」や、車から発せられる小さな異音・匂いを見逃しません。故障を隠すことは、お客様ご自身を法的なリスクに晒す行為です。「故障しているから売れない」と諦めず、まずは正直にご相談いただくことが、結果的に一番高く、安全に車を手放す近道になりますよ。
車の故障を隠して売った場合の3つの重大なリスク

「バレなければラッキー」という軽い気持ちで故障を隠して売却すると、後日発覚した際に売り手(あなた)に重いペナルティが科せられます。
1. 法的トラブル「契約不適合責任」に問われる
最も恐ろしいのが法的なリスクです。
かつて「瑕疵(かし)担保責任」と呼ばれていた法律は、2020年4月の民法改正により「契約不適合責任」へと変わりました。
これは、「契約内容(事前に伝えていた状態)と違う商品を引き渡した場合、売り手が責任を取らなければならない」という法律です。故意に故障を隠す行為はこれに抵触し、修理費用の負担を強いられたり、悪質な場合は詐欺罪などに問われたりする可能性もゼロではありません。
2. 売却代金の「減額請求(一部返金)」
買取店が車を引き取った後の再点検で隠していた故障が発覚した場合、修理にかかる費用を差し引くための「減額請求」が行われるのが一般的です。すでに売却代金を受け取っていた場合、その一部を返金しなければなりません。
3. 売買契約の「強制キャンセル(全額返金)」
エンジンやトランスミッションの致命的な故障など、その車が「商品として成り立たない」と判断された場合、売買契約そのものが白紙(キャンセル)になります。
この場合、受け取ったお金を全額返金するだけでなく、車両の引き上げ(陸送費)などの諸経費を逆に請求されるケースもあります。
なぜバレる?車の故障を隠して売ることができない理由

「自分から言わなければバレないのでは?」と思うかもしれませんが、買取のプロフェッショナルである査定士や業者の検査システムを欺くことは実質不可能です。
査定士は「プロの目」で徹底的にチェックする
中古車査定士は、外装のキズだけでなく、エンジン音のわずかな異常、マフラーからの排気ガスの色、オイル漏れの痕跡、ハンドルの遊びなどを細かくチェックします。
また、過去の整備記録簿(メンテナンスノート)を確認すれば、どのような不具合を抱えやすい状態なのかを一目で見抜くことができます。
専用のコンピューター診断(OBD2)が行われる
最近の車はすべてコンピューターで制御されています。買取業者は、専用の診断機(OBD2スキャナー)を車に接続し、目に見えない電子部品やセンサーの異常、過去のエラー履歴をすべてデータとして読み取ります。そのため、チェックランプを一時的に消すような小細工をしても、内部のシステムデータから確実にバレてしまいます。
買取後の「再査定(二重査定)」で発覚する
店舗で簡易的な査定を行った後、車は業者の整備工場やオークション会場に運ばれ、そこでさらに精密な検査(再チェック)を受けます。仮に査定時の短い時間で見落としたとしても、この段階でプロの整備士によって隠れた故障が確実にあぶり出されます。
故障車をトラブルなく安全に売却するための3つの鉄則

故障車を売る際に、後々のトラブルを防ぎつつ納得のいく取引をするためのポイントを解説します。
1. 故障箇所や不調は「自分から全て申告」する
「最近、エアコンの効きが悪い」「たまにエンジンのかかりが遅い」といった、ちょっとした不調であっても、査定時に正直に伝えましょう。
事前に申告し、それを契約書に記載しておくことで「契約不適合責任」に問われるリスクを完全にゼロにすることができます。
2. 契約書の「免責事項」や「特約」を確認する
契約書にサインする前に、「もし後から故障が見つかった場合、どのような対応になるか」という条項を必ず確認してください。
優良な買取業者であれば、売り手が正直に申告している限り「契約後の減額(二重査定)は一切行わない」という特約を設けています。
3. 修理してから売るのはNG!そのまま査定に出す
「故障していると安く買い叩かれるから、直してから売ろう」と考えるのは大きな罠です。
一般ユーザーが払う修理費用(工賃を含む)は、査定額のプラス分を上回ることがほとんどです。例えば、10万円かけて修理しても、査定額は5万円しかアップしないといったケースがザラにあります。故障車は「絶対に直さず、そのまま査定に出す」のが鉄則です。
万が一、売却後にトラブルになってしまった場合の対処法

もし、「自分でも気づいていなかった故障」で売却後に減額やキャンセルを迫られた場合は、以下の手順で冷静に対処しましょう。
責任の所在を確認する
その故障が「売却前(引き渡し前)」からあったものなのか、「売却後(引き渡し後)」に起きたものなのかを業者に証明してもらいます。
契約書を再確認する
契約書に記載されているキャンセル規定や、契約不適合責任に関する取り決めを確認します。
第三者機関に相談する
業者の対応が不当だと感じた場合は、「国民生活センター(消費者センター)」や、自動車取引の相談窓口である「JPUC(日本自動車購入協会)」、または弁護士に相談してください。
故障車は「廃車・事故車専門の買取業者」に売るのが大正解!
ここまで読んで「故障車を普通の中古車店に売るのはトラブルになりそうで怖い…」と感じた方もいるでしょう。
実は、故障車をもっとも安全に、そして高く買い取ってくれるのは、普通の中古車買取店ではなく「廃車・事故車の買取を専門とする業者」です。
なぜ故障車でも高く買い取れるのか?
普通の中古車店は「直して国内の中古車市場で再販する」ことしかできないため、修理代が高くつく故障車には値段をつけられません。
しかし、当サイト『ソコカラ』のような廃車・事故車専門業者は、以下のような独自のルートを持っています。
- 使えるパーツを取り外して販売するルート(部品取り)
- 鉄やアルミなどの金属資源としてリサイクルするルート
- 日本車が大人気の海外(世界100カ国以上)へそのまま輸出するルート
そのため、エンジンが壊れて動かない車であっても、車の価値を最大限に引き出して「0円以上(高価買取)」で買い取ることができるのです。故障を隠す必要は一切ありません。
故障車の売却に関するよくある質問(Q&A)

Q. 車検切れで故障して動かない車でも売れますか?
A. はい、問題なく売却可能です。
『ソコカラ』のような専門業者であれば、レッカー車を手配してご自宅や保管場所まで引き取りに伺います。原則としてレッカー費用や引き取り費用も無料ですので、ご安心ください。
Q. エンジンから変な音がしますが、どう申告すればいいですか?
A. 「走る時に〇〇という異音がする」とそのままお伝えください。
原因が素人には分からなくても、症状をそのままお伝えいただければ、査定士がプロの目で原因を特定し、適正な価格を算出します。
Q. ディーラーの下取りと専門業者の買取、どちらが得ですか?
A. 故障車の場合は、圧倒的に「専門業者の買取」がお得です。
ディーラーでの下取りは新車購入が前提であり、故障車には「廃車手数料」として逆に数万円を請求されることが少なくありません。専門業者に買取を依頼すれば、手数料がかからないどころか、数万円の買取価格がつくケースが多いです。
まとめ:車の故障は隠さず、専門業者に適正価格で買い取ってもらおう
車の故障を隠して売ることは、法的・経済的なリスクしかなく、プロの目をごまかすことはできません。
- 故障は絶対に隠さず、正直に申告する(契約不適合責任を回避)
- 修理はせずに、そのままの状態で査定に出す
- 普通の中古車店ではなく、故障車専門の買取業者に依頼する
この3つのポイントを守ることで、トラブルなく安心に愛車を手放すことができます。
「自分の車、故障しているけれどいくらになるかな?」と気になった方は、まずは『ソコカラ』の無料査定をお試しください。
私たちは故障車や事故車を専門に扱っているため、どんな状態の車でも大歓迎です。面倒な手続きやレッカー費用もすべて無料でサポートいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください!







